アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カード

AMEXスカイ・トラベラー・カードのメリットと意外なデメリット

昨年末にリリースされ、特徴ある航空会社マイレージ提携カードとして、注目を集めるAMEXスカイ・トラベラー・カード

ここでは、そのメリットと意外に知られていないデメリットを紹介したいと思います。

「航空券購入代金のポイント3倍」のメリットとデメリット

その最大のメリットはいうまでもなく「航空券購入代金のポイント3倍」です。14の提携航空会社の中から事前に一社を登録し、その航空会社の航空券を、日本国内外でAMEXスカイ・トラベラー・カードで購入した場合、獲得ポイントが通常の3倍(100円=3ポイント)になります。ポイントは1,000ポイント=1,000マイルとして提携航空会社のマイルに自由に移行できるので、マイル還元率は3.0%という高還元率になります。

ただし、

  • 航空会社の登録・変更は年間1回まで
  • 1年間で合計60,000ポイント獲得すると、以降の利用分については「航空券購入代金のポイント3倍」は適用外
  • JALマイルへのポイント移行については、「JAL/AMEXショッピング・マイル・プラン」(年間参加費9,000円)、ANAマイルへのポイント移行については「メンバーシップ・リワード ANAコース」への参加費(年間5,250円)への入会の必要があること

という大きな制限(デメリット)も存在します。

※但し、1番目と2番目のデメリットについては、AMEXスカイ・トラベラー・カードの上位版「AMEXスカイ・トラベラー・プレミア・カード」で大きく改善されています。

AMEXスカイ・トラベラー・カードは、JAL、ANAに搭乗して、JAL、ANA以外の提携航空会社のマイルを貯めたい方に最も適したカードといえるでしょう。

フライト利用で高い還元率でJALマイルを貯めたいなら、AMEXスカイ・トラベラー・カードよりもJALアメリカン・エキスプレス・カード CLUB-Aゴールドカード(還元率3.0%)、JALアメリカン・エキスプレス・カード プラチナ(還元率4.0%)の方がおすすめです。入会搭乗ボーナス、毎年初回搭乗ボーナス、搭乗ごとのボーナスというJALカード限定のボーナスマイルも貰えますし、付帯補償もより手厚いからです。JALアメリカン・エキスプレス・カード プラチナならプライオリティ・パスのサービスも付きます。

同様に、フライト利用で高い還元率でANAマイルを貯めたいなら、ANAアメリカン・エキスプレス・カード(還元率2.5%)、ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード(還元率3.0%)の方がおすすめです。

航空便遅延費用補償のメリットとデメリット

AMEXスカイ・トラベラー・カードに、アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードと同補償額の海外航空便遅延費用補償が付いていることもメリットの一つです。

しかし、航空便遅延費用補償付のクレジットカード一覧でも触れましたが、海外航空便遅延費用補償は「自動付帯」が一般的なのですが、AMEXスカイ・トラベラー・カードのそれは「利用付帯」です。

航空券の購入代金を常にAMEXスカイ・トラベラー・カードで決済していれば問題ないでしょうが、特典旅行時には航空便遅延費用補償が付帯しなくなってしまいます。この点はデメリットと考えていいでしょう。

また、海外旅行傷害保険(利用付帯)の最高補償額は3,000万円、国内旅行傷害保険(利用付帯)の最高補償額は2,000万円と、頻繁に航空券を購入する人の保険としては若干心許ない点もデメリットですね。

プロパーカードとしてのメリットとデメリット

AMEXスカイ・トラベラー・カードは、特定の航空会社と提携しているわけではない、「プロパー」のカードです。プロパーカード故に、獲得したメンバーシップ・リワードのポイントを自由に提携航空会社のマイルに移行することができます。この自由さは大きなメリットです。

しかし、非提携カード故に、エアライン搭乗時には、フライトマイル積算用に別途そのエアラインのマイレージカードを携行する必要があります。つまり、2枚持ちがデフォルトとなります。ANAアメリカン・エキスプレス・カードやJALアメリカン・エキスプレス・カード、デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・カードであれば1枚持ちで事が足りるところ、2枚携行しなくてはいけないのはデメリットでしょう。

また、同じプロパーカードであるアメリカン・エキスプレス・カード、アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードでは、メンバーシップ・リワードのポイントを提携ホテルグループ(ヒルトン・ワールドワイド、スターウッド ホテル&リゾート)のポイントへ移行することが可能なのですが、AMEXスカイ・トラベラー・カードではそれが不可能となっています。

ホテル側からしたら、大量のメンバーシップ・リワードのポイントをホテルポイントに交換されたら堪ったものではないのでしょうね。

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